茶柄杓ちゃびしゃく)” の例文
信長自身が、点前てまえしているものとみえる。茶柄杓ちゃびしゃくから茶碗におとす湯の音が、しずかに聞える。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僧はそう云ってどこからか二つの茶碗を持って来て茶柄杓ちゃびしゃくを持った。
竈の中の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
返辞のないのは、の前に、寧子ねねの手が折ふし茶柄杓ちゃびしゃくにかかっていたからである。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)