自由かって)” の例文
「そうか、それほどまでに所望しょもうなら代えてやろうか、じゃが、五両出して妖怪ばけものの首を欲しがる奴は、天下広しといえども貴様だけだろうよ、自由かってにせい」
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
俺らは本来兇状持ちさ、それで人里にいられずに、お前達の仲間へはいったんだが、さて中へ一旦はいってみると、里で想像したように、暢気のんきでもなければ自由かってでもねえ。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)