自用じよう)” の例文
ところが、自用じようの部屋々々が——書齋を初め——殆どからツぽになつてたばかりでなく、亡父から引き繼いだ下宿客の多くも大抵は見限つてしまつてた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
其方そちは感心な奴だと常々兄上もめていらっしゃる、主用しゅようがなければ自用じようを足し、少しも身体にすきのない男だと仰しゃっている、それに手前は国に別段親族みよりもない事だから、当家が里になり