自然薯やまのいも)” の例文
柿のあえだの、干魚を煮びたした肴なども見える。ほんのわずかずつではあったが、自然薯やまのいもおろしてあった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弥太郎も多少まごつき顔に——「徒然つれづれの余り自然薯やまのいもを掘っておりました。これなる若党が、薯掘りの上手なりと、自慢いたしますし、また大いに英気を養わんとぞんじまして」
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おう、丑之助か。また道場をのぞきおったな。きょうは自然薯やまのいも土産みやげはないか」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「後刻。自然薯やまのいもといっしょにお届け仕ります」
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)