自形じぎょう)” の例文
祖父さまは娘の福慈の神のつれない待遇を恨まれ、娘の神に詛いをかけたのみか、執着は、峯のしら雪に消え痕ともなって自形じぎょうの人型をとどめられた。それは稚気と、未練であるでもあろう。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)