腕白盛わんぱくざか)” の例文
そのころの太郎はようやく小学の課程を終わりかけるほどで、次郎はまだ腕白盛わんぱくざかりの少年であった。私は愛宕下あたごしたのある宿屋にいた。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
見ると、神社の祭礼のおりに、服装のみすぼらしい浪人とあなどって、腕白盛わんぱくざかりのいたずらから多勢を頼みに悪口を浴びせかけた背の高い男がそこにたたずんでいる。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)