“胡燵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おこた50.0%
こたつ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥様の御差図さしずで、葡萄酒を胡燵おこたの側に運びまして、玻璃盞コップがわりには京焼の茶呑茶椀ぢゃわんを上げました。静な上に暖で、それはだまされたような、夢心地のする陽気。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
御一緒に胡燵おこたにあたりながら、奥様は例の小説本、私は古足袋のそそくい、長野の御噂さやら歯医者の御話やら移り移って盗賊の噂さになりますと、奥様は急に寂しがって
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
お房が父の背中に頭をつけて、心地こころもちさそうに寝入った頃、下婢は勝手口から上って来た。子供の臥床が胡燵こたつの側に敷かれた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)