トップ
>
耳語
>
ささやき
ふりがな文庫
“
耳語
(
ささやき
)” の例文
そうして宗助の顔を
眺
(
なが
)
めながら、泥棒よと
耳語
(
ささやき
)
やった。宗助は文庫を渡してしまえば、もう用が済んだのだから、奥の挨拶はどうでもいいとして、すぐ帰ろうかと考えた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
とて、金眸の耳に口よせ、何やらん
耳語
(
ささやき
)
しが、また金眸が
前
(
さき
)
に立ちて、高慢顔にぞ進みける。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
夏の夜、この橋の上に立つて、夜目にも
著
(
しる
)
き橋下の波の泡を
瞰下
(
みおろ
)
し、裾も袂も涼しい風にハラめかせて、数知れぬ
耳語
(
ささやき
)
の様な水音に耳を澄した
心境
(
ここち
)
は長く/\忘られぬであらう。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
耳
常用漢字
小1
部首:⽿
6画
語
常用漢字
小2
部首:⾔
14画
“耳語”で始まる語句
耳語眼笑