すき)” の例文
顔はほとんど黒く頭髪はほとんどまっ白で、額からほおへかけて大きな傷痕きずあとがあり、腰も背も曲がり、年齢よりはずっとけていて、手にはすきかまかを持ち
段々雪が融けると、尾が消え、腹がむしられ、すきのような形をして、消えてしまうと語った、白い鳥は消えても、注意して見ると、岩壁かめしい赭色あかいろの農鳥は、いつ、いかなる時でも
雪の白峰 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
時としてはすきの柄を杖にたのみながら、底なき夢想の螺旋らせんを徐々に下ってゆくこともあった。