羽根蟻はねあり)” の例文
……寝つけない夜床の上で、彼はよく茫然と終末の日の予感におののいた。焚附たきつけを作るために、彼は朽木におのをあてたことがある。すると無数の羽根蟻はねあり足許あしもとの地面をい廻った。
苦しく美しき夏 (新字新仮名) / 原民喜(著)