纏頭ちっぷ)” の例文
清岡はその晩、君江が物言いのしずかなのと、挙動の疎暴でないのを殊更うれしく思って、纏頭ちっぷは拾円奮発してその帰途をそっと外で待っていた。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)