繻珍しちん)” の例文
あるとき、多計代が座敷のまんなかに坐って泣きながら、お父様って何て残酷なひとだろう! とおかっぱにつけまげをして、綿繻珍しちんの帯を貝の口にしめている少女の伸子に云った。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)