縄取なわとり)” の例文
旧字:繩取
左右に居ります縄取なわとりの同心が右三人へ早縄を打ち、役所まで連れきまして、一先ひとまず縄を取り、手錠をめ、附添つきそい家主やぬし五人組へ引渡しました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
縄取なわとりの与力は、山本左右太。控え同心には、今夜の宿直の岡弥一郎、桜間勘八、狩野右馬吉、石原十蔵、舟崎曾兵衛そうべえの五人が詰め、白洲木戸には、陸尺ろくしゃくたちの影が大勢見られた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)