こより)” の例文
初めて鳴鳳楼で逢った以来儂のではお厭なのと云って手巾を出されたことを第一として、自分と手をひかれて歩いた事、結んだこよりに目賀田とあるを悦んだ事
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
今度は鼻紙を細く引裂いてこよりこしらえ、見ちゃアいけませんよと、向むいてその端へ何やら書附け、御神籤おみくじのように振って居たが、あなたこれを結んで頂戴なその墨のついたのをよ
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)