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終焉
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しゆうえん
ふりがな文庫
“
終焉
(
しゆうえん
)” の例文
赤彦君の枕頭に目ざめてゐるものは皆血縁の者である。そして
終焉
(
しゆうえん
)
に近い赤彦君を呼ぶこゑが幾つ続いても、赤彦君はつひに一語もそれに答ふることをしない。
島木赤彦臨終記
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
然らば壽阿彌の
終焉
(
しゆうえん
)
の家は誰の家であつたか。これはどうも師岡の家であつたらしい。「伯父さんは内で亡くなつた」と、石の夫は云つてゐたさうだからである。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
次第にその
終焉
(
しゆうえん
)
が近づいて来ると——忘れもしない
初時雨
(
はつしぐれ
)
の日に、自ら好んだ梨の実さへ、師匠の食べられない容子を見て、心配さうに木節が首を傾けた、あの頃から安心は追々不安にまきこまれて
枯野抄
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
廿七日の午前六時半ごろ、主治医と二人で診察すると、脈搏はもはや弱く不正で
結代
(
けつたい
)
があつた。息も
終焉
(
しゆうえん
)
に近いことを示してゐた。そこで主治医の注意によりみんなが枕頭に集つた。
島木赤彦臨終記
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
“終焉”の意味
《名詞》
生命が終わりを迎えること。また、そのとき。臨終。末期。最期。
物事の終わり。
(出典:Wiktionary)
終
常用漢字
小3
部首:⽷
11画
焉
漢検1級
部首:⽕
11画
“終焉”で始まる語句
終焉地
終焉記
終焉説