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素姓
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すじやう
ふりがな文庫
“
素姓
(
すじやう
)” の例文
「それよりもお鈴だ」と考へると、かの女の方は、まだ決定はさせてないが、度々會つてゐるだけに、よく
素姓
(
すじやう
)
も心持ちも分つてゐる。
泡鳴五部作:03 放浪
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
増屋の嫁にならうといふ娘の耳に、あつしの
素姓
(
すじやう
)
を知らせたくはありません。——それにあの東作の仕事振りを、あつしはよく知つて居ります。
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いろ/\聽いて頂きたいことがあるんです、私の身分や
素姓
(
すじやう
)
、それから今困つて居るいろ/\のこと」
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「北海道には、あんな
素姓
(
すじやう
)
の分らぬ女がすくなくない、さ——當てにならん。」
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
素姓
(
すじやう
)
の良いせゐか、明日からでも大名にも大旗本にもなれさうな人品ですが、今の身分は
苗字帶刀
(
めうじたいたう
)
を許されてゐるだけのこと、態度も
身扮
(
みなり
)
も、町人風の
慇懃
(
いんぎん
)
さです。
銭形平次捕物控:300 系図の刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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「それにしても、不思議でたまらねえのが、お前達二人の
素姓
(
すじやう
)
だ。今までは唯の茶屋女と思つて居たが、今日は急に改まつて、言葉から物越しまで、唯の娘ぢやねえ」
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それにしても相手の
素姓
(
すじやう
)
が解らなくちや、敵の討ちやうがない。あの女は何だい」
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「よし/\それぢや、暫らく此守袋を豫つてくれ、女の
素姓
(
すじやう
)
がわかるだらう」
銭形平次捕物控:296 旅に病む女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お前達の
素姓
(
すじやう
)
のことで、親方は何んか言つたことは無かつたか」
銭形平次捕物控:278 苫三七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“素姓”の意味
《名詞》
血筋。家柄。
伝来。由緒。
そだち。育ってきた境遇。
(出典:Wiktionary)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
姓
常用漢字
中学
部首:⼥
8画
“素姓”で始まる語句
素姓書
素姓調書