紐線ひもせん)” の例文
帆村は手をのばして、卓上から電話機につづいている紐線ひもせんをずるずると引っ張りだし、そのはしを耳の穴に近づけた。紐線の端には、線とおなじ太さの受話器がついていた。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
膓といっても人造人間のことだから細々こまごまとした機械がギッシリ詰っていて、その間を赤青黄紫と色とりどりの紐線ひもせんが縦横無尽に引張りまわされているのであった。なんという複雑な構造だろう。
人造人間事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)