精霊シヤウリヤウ)” の例文
旧字:精靈
さて、招祭ヲギマツりの対象が神であれ精霊シヤウリヤウであれ、依代の役目には変りがないとすれば、此間には何か前代人の遺した工夫の跡がある筈である。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
幾多の祖先精霊シヤウリヤウをとまどひさせた明治の御代のバン大納言殿は、見飽きる程見て来た。せめて、心の世界だけでなりと、知らぬ間のとてつもない出世に、苔の下の長夜チヤウヤ熟睡ウマイを驚したくないものである。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)