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粳
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うるち
ふりがな文庫
“
粳
(
うるち
)” の例文
武佐寺での尊氏は、油幕を引いた大庭に床几をおき、朝も
昼糧
(
ひるがて
)
も、
粳
(
うるち
)
に味噌をつけたような物を床几のままで
噛
(
かじ
)
っていた。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
└
粳
(
うるち
)
五石
百姓弥之助の話:01 第一冊 植民地の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そこへこの辺の
売女
(
ばいた
)
だろうか、
粳
(
うるち
)
の粉をまだらに顔へこすったような、しどけない身なりの女が来て、大蔵に何かを渡し、もういいといっても帰らずに
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もとより今朝、木賃でこしらえてくれた貧しい
粳
(
うるち
)
の
柏巻
(
かしわま
)
きが幾ツかあったにすぎないが、尼はその竹の皮づつみを膝へ抱きこんで、黄色い歯をむき出しに、がつがつ食べた。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“粳”の解説
粳(うるち)とは、イネやオオムギなどの作物でアミロースを含む品種。
(出典:Wikipedia)
粳
漢検1級
部首:⽶
13画
“粳”を含む語句
粳米
粳稲
粳稻
粳粟
自然粳
長粳山