篠井しののい)” の例文
彼女を育てた老婆のおしもを、彼女は母だと思っていた。千曲川ちくまがわの岸の篠井しののいの里で、母だと信じて老婆のお霜に彼女は忠実まめまめしく仕えて来た。二人の生活くらしは貧しかった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
稲荷いなり山に近く、篠井しののいにも近い、吹きっらしの堤である。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)