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笠木塀
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かさぎべい
ふりがな文庫
“
笠木塀
(
かさぎべい
)” の例文
両家の庭境は
笠木塀
(
かさぎべい
)
になっているが、一部だけ
柾木
(
まさき
)
の生垣のところがある。二人はその生垣の間をぬけて、どちらかの庭へ入って遊んだ。
艶書
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
……またそこを西へ下り、かこいの
笠木塀
(
かさぎべい
)
を越えると、一段ずつ果樹畑とか菜園などがあって、いちばん下は小さな流れのある谷底のようになっている。
桑の木物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
藤巻という家はあった、古びた黒い
笠木塀
(
かさぎべい
)
をめぐらせた小さな構えで、門からひと
跨
(
また
)
ぎの処に玄関が見える、宗吉はいちど通り過ぎて戻り、思いきって玄関に立った。
金五十両
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
笠木塀
(
かさぎべい
)
を隔てた向うは、小者長屋と馬役の小屋が並び、そのうしろに
厩
(
うまや
)
がある。いまその小者長屋のあたりから、人の
揉
(
も
)
み合うけはいと、
喉
(
のど
)
いっぱいに叫ぶ、誰かのしゃがれた喚き声が聞えて来た。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
笠
漢検準1級
部首:⽵
11画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
塀
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
“笠木”で始まる語句
笠木