インド)” の例文
豪州の野の三千里の白い霧、インド洋百万畝の青い波、風花雪月の景色はみるみるうちにかわり、春夏秋冬の季節は夢のようにすぎた。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
インド洋は雲が水に連なり、風と濤は汽笛にあう。水鳥はいかなることを思ってか、終日船をおうようにして行く。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(西インドにて今朝は元旦を迎う。海の風は暖かさを送り、あけぼのの光もあたたかい。旅人は早く起きだして何をするかといえば、はるかな東方に向かって皇恩を祈るのである。)
西航日録 (新字新仮名) / 井上円了(著)
インドの北部に天にせまって雪が見え、千年も天地八方のすみずみまでを照らしている。多くの雄大な山々のなかでも、ひとり最も高いという名称をほしいままにしているのである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)