穂槍ほやり)” の例文
年齢は法水と同様三七、八がらみ、血色のよいヤフェクト風の丸顔で額が抜け上り、ちょっと見は柔和な商人体の容貌であるが、眼だけは、切目きれめ穂槍ほやり形に尖っていて鋭かった。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
その暗灰色をした、穂槍ほやりのような突角が、ベーリング島の南端、マナチノ岬であった。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)