稲瀬いなせ)” の例文
二人きりで相手を蹴倒おすのは「熱海あたみの海岸」。鉄砲を撃つのは「山崎街道」。大勢で棒を担いで並ぶのは「稲瀬いなせ川勢揃い」。
オンチ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ホテルの涼場すずみばの下を通って、稲瀬いなせ川のそばまで行くと、別荘の屋根が見える。そこまで行って、女達は砂の上に腰を下した。
九月一日 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
稲瀬いなせの松並木まで来て待っていると、毛利冠者頼隆が先に、その後から頼朝が騎馬で大勢の武者につつまれて来た。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)