稚児をさなご)” の例文
旧字:稚兒
唯何事も夢まぼろし、世に時めきて栄ゆるも虚空に躍る水珠の、日光により七彩を暫く放つに異ならず、身を狭められ悶ゆるも闇夜を辿る稚児をさなごの、樹影を認めて百鬼来たりと急に叫ぶが如くなれば
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
朝な朝な正信偈しやうしんげよむ稚児をさなごおやあらなくにこゑ楽しかり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)