福徳ふくとく)” の例文
「これはどうも福徳ふくとくの三年目。望外ぼうがいのお饗応もてなしで、じつに恐縮。どうせ御主人がお帰りになるのは四ツ刻とうけたまわったから、それまでの座つなぎ、思召しに甘えて、ひとつゆっくり頂戴するといたしましょう、なにとぞよろしく」
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)