神賀詞カムヨゴト)” の例文
唯伝承を信じれば、寿詞は、大嘗祭の行はれる毎に、中臣神主の奏上した「中臣天神寿詞ナカトミノアマツカミノヨゴト」と、「出雲神賀詞カムヨゴト
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
或は出雲国造の神賀詞カムヨゴト及びこれに関聯した献物タテマツリモノ、所謂生調イケミツギとして見えて居るものは、やはりこの白鳥である。
鷹狩りと操り芝居と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
殊に、出雲国造神賀詞カムヨゴトと、中臣寿詞とは、寿詞と云ひながら、頻りに、自分から鎮詞を述べてゐる。此頃既に、寿詞と鎮詞とが、ごちや/\に考へられてゐた事が訣る。
呪詞及び祝詞 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
所謂「出雲国造神賀詞イヅモノクニノミヤツコノカムヨゴト」の拙劣な飜訳であるが、——出雲国造新任の後、再度上京して、其度毎に神宝——呪物の神器と、御贄ミニヘの品々を献り、この神賀詞カムヨゴトを唱へて主上を呪し奉る例になつてゐた。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
国造の代替りに、二年続けて「神賀詞カムヨゴト」奏上の為に参朝した。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
出雲国造ばかりが神賀詞カムヨゴトを唱へに上京したのではあるまい。
出雲国造くにのみやつこの神賀詞カムヨゴトに見えた
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
出雲国造神賀詞カムヨゴトに見えた
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
出雲国造神賀詞カムヨゴト
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)