神秘ミステリー)” の例文
不思議な力に引き摺られて行く、娘心の神秘ミステリーとでも言いましょうか、焦躁と不安と、恐怖と期待とのうちに、その夜も次第に更けて行きます。
世間が何時いつか知つてるんですもの——たしかに宇宙の神秘ミステリーなのねエ——私、梅子さん、此の風説は心に信じたの、何故なぜと云ふに篠田さんて方の御性質や其の御行動が
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「そうは云うがねえ支倉君、もしこの銅版画が、僕の幻を実在に移すものだとしたら、どうするね。見給え——一八四三年八月、王立ロイヤルカリンティアン倶楽部クラブ賞盃獲得艇『神秘ミステリー』とある……」
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)