トップ
>
神気
>
しんき
ふりがな文庫
“
神気
(
しんき
)” の例文
その効験は著しいもので、お豊はそのあくる朝から
神気
(
しんき
)
がさわやかになって、七日ほどの後には元の達者なからだに回復した。
半七捕物帳:26 女行者
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
あの黄一峯は
公孫大嬢
(
こうそんたいじょう
)
の
剣器
(
けんき
)
のようなものでしたよ。筆墨はあっても、筆墨は見えない。ただ何とも言えない
神気
(
しんき
)
が、ただちに心に迫って来るのです。
秋山図
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
本草家峠宗寿軒の煎じた薬湯、別に何の薬というでもありませんが、
神気
(
しんき
)
を
爽
(
さわ
)
やかにして、邪気を払う程度のもの、唇のところへ持って行くと、高価な薬の匂いがプーンとします。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
負傷している上に
神気
(
しんき
)
つかれ、ほとんど人心地もなかったので、それこそあてなしにヨロヨロと藪の中を逃げ廻っていたが、おのずと裏口の方へ行ったものとみえる。「袴様!」と呼ぶ声がした。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それを飲むと千枝松は俄に
神気
(
しんき
)
がさわやかになった。彼は下部にたすけられて行綱の家の前までたどってゆくと、泰親は立ち停まって家のまわりを見廻した。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“神気”で始まる語句
神気朦朧