“破風口”の読み方と例文
読み方割合
はふぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこはあのは近頃こちらへ参りましたなり、破風口はふぐちから、=無事か=の一件なんざ、夢にも知りませず、また沢井様などでも誰もそんなことは存じません。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見上げた破風口はふぐちは峠ほど高し、とぼんと野原へ出たような気がして、えんに添いつつ中土間なかどまを、囲炉裡いろりの前を向うへ通ると、桃桜ももさくらぱっと輝くばかり、五壇ごだん一面の緋毛氈ひもうせん、やがて四畳半を充満いっぱいに雛
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)