“砥沢口”の読み方と例文
読み方割合
とざわぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
耕雲斎は砥沢口とざわぐちまで進出した本陣にいた。それとばかり采配さいはいを振り、自ら陣太鼓を打ち鳴らして、最後の突撃に移った。あたりはもう暗い。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
次第に浪士側は山の地勢を降り、砥沢口とざわぐちから樋橋といはしの方へ諏訪勢を圧迫し、鯨波ときの声を揚げて進んだが、胸壁にる諏訪勢が砲火のために撃退せられた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
大砲二百目玉筒たまづつちょう、百目玉筒二挺、西洋流十一寸半も来た。その時、諏訪から出張した藩士が樋橋といはし上の砥沢口とざわぐちというところで防戦のことに城中の評議決定のむねを物頭に告げた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)