石鹸せつけん)” の例文
それは唯はた目には石鹸せつけん歯磨はみがきを売る行商ぎやうしやうだつた。しかし武さんはめしさへ食へれば、滅多めつたに荷を背負せおつて出かけたことはなかつた。
素描三題 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
青い山をひついて見給へ。石鹸せつけんが幾つもころげ出すだらう。
軽井沢で (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)