“石鹸函”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しやぼんばこ50.0%
せっけんばこ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何気なしに取上げた銀鍍金めつき石鹸函しやぼんばこは指に氷着くつつく、廊下の舗板しきいたが足を移す毎にキシ/\と鳴く、熱過ぎる程の湯は、顔を洗つて了ふまでに夏の川水位に冷えた。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ミチは他の女性の様に銭湯へ行くのに、金盥かなだらいやセルロイドのおけなぞに諸道具を入れて抱えて行く様な真似はしない。手拭てぬぐい一本に真白な外国のシャボンを入れた石鹸函せっけんばこだけを持って行くだけなのだ。
刺青 (新字新仮名) / 富田常雄(著)