知行高ちぎょうだか)” の例文
知行高ちぎょうだかからいえばさほどではないが、家格はなかなか高い方であるとのこと——でもその家柄は、奥方のほうの家格に比べると、はるかに及ばないということ。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
太田筑前殿は老巧者ろうこうものだ、我等が上にいただいてもあえて不足はないが、駒井は何者だ、あれは我々よりズット年下、しかも知行高ちぎょうだかも格式も以前は我々におとること数等
けれどもその金廻りがよくなったというのは、知行高ちぎょうだかえたからというわけではなく、また用人たちの財政がうまくなって、神尾家の信用と融通が回復したというわけでもないようです。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)