みつめ)” の例文
まともにみつめられるとチリ毛だつような気がすることがある。……階下したの年寄夫婦の話だと、よくひきつけて大騒ぎをさせるといっていたっけが、気狂いの血統すじなのかも知れないね。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
狭い額の人間など、往々例外はあるにしても、ず滅多に博士には成れない。眼は全く微妙である、みつめる時には充分に鋭く、瞶めない時にはやわらかい。だが最も特色的なのは、笑われる時の鼻皺であろう。
小酒井不木氏スケッチ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
みつめていると
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)