真黄まっき)” の例文
小指のさきで、中身をポンと落しメリメリと外箱そとばここわして裏をひっくりかえすと、弦吾はポケットから薬壜くすりびんを出し、真黄まっきな液体をポトリポトリとその上にたらした。
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
真黄まっきに咲いた日廻草ひまわりそうは、脊高く延びて、朝日が、まだ東の空をほんのりと染めた間際まぎわに東を向いて開いたかと思うと、日が漸々ずんずん上って、南へ南へと廻る時分には、この大きな黄色の花輪は
(新字新仮名) / 小川未明(著)