真当まっとう)” の例文
旧字:眞當
そして、自分の囲りにある物という物すべてから、いきいきとして、真当まっとうなあらたかな気が立ち上って来るように感じたのである。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
叔父は園田孫兵衛そのだまごべえと言いて、文三の亡父の為めには実弟に当る男、慈悲深く、あわれッぽく、しかも律義りちぎ真当まっとうの気質ゆえ人のけも宜いが、おしいかなと気が弱すぎる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「何事もはあ真当まっとうなこった……」
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
はあ、真当まっとうなこった。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)