真当ほんと)” の例文
旧字:眞當
土牛氏の絵が千古に通ずる高貴な精神の現れた作品であるといふのが真当ほんとうだとすれば、その作品の良さは決して今に始まつたことではなかつたであらう、世間でも
実は過日こねえだうちを出てから、もうとても今じゃあ真当ほんとの事アやってるがねえからてめえに算段させたんで、合百ごうひゃくも遣りゃあ天骰子てんさいもやる、花も引きゃあ樗蒲一ちょぼいちもやる、抜目ぬけめなくチーハも買う富籤とみも買う。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)