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眞正面
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まとも
ふりがな文庫
“
眞正面
(
まとも
)” の例文
新字:
真正面
平七は怪訝な顏をしながら、膝の下に隱れてゐる金の吸口の煙管を探す風で、座蒲團の右左を手探りつゝ、父の顏を
眞正面
(
まとも
)
に見てゐた。
父の婚礼
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
谷はいまこの冴えた月のひかりを
眞正面
(
まとも
)
に浴びて、數知らぬ小さな銀の珠玉をさらさらと音たてゝうち散らしながら眞白になつて流れて居る。
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
彼が
眞正面
(
まとも
)
に向つたときは、その肩の筋肉は青い襯衣の下から盛り上つてゐて、兩腕の附根へ球を二つくツつけてゐた。そしてぎろ/\した大きな鳶色の眼には、荒つぽい、尊大な表情が浮んでゐた。
氷島の漁夫:01 氷島の漁夫
(旧字旧仮名)
/
ピエール・ロティ
(著)
春まひる
眞正面
(
まとも
)
の塔の照りしらむ
廻縁
(
ゆか
)
高うしてしづかなる土
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
みのるは顏を
眞正面
(
まとも
)
に返すと一人で又笑つた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
眞
部首:⽬
10画
正
常用漢字
小1
部首:⽌
5画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“眞正”で始まる語句
眞正
眞正直