目算もくろみ)” の例文
併し夫れには或る何等かのよこしま目算もくろみが胸にあって、その目算を果そう為、接近いているのではあるまいかと、疑われるような節があった。
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その癖親方がこわいものだから、途中で待ち合せて、いっしょに連れて帰ろうと云う目算もくろみである。自分は石へ腰を掛けて薄笑いをしているこの案内の頭の上へ唾液つばきを吐きかけてやろうかと思った。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
などと紋太郎は職人相手に無邪気な話をするのであったが、心のうちにはちゃあんとこの時一つの目算もくろみが出来上がっていた。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さて手前てめえをどうしようかなア、ちゃあアんとおれには目算もくろみがある。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)