瘧疾おこり)” の例文
眼にも見えないその怪異に取りかれたものは、最初に一種の瘧疾おこりにかかったように、時々にひどい悪寒さむけがして苦しみ悩むのである。
半七捕物帳:30 あま酒売 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
『本草綱目』に虎皮を焼いてめば卒中風を療す、また瘧疾おこりを治し邪魅を避くとづ。『起居雑記』に虎豹の皮上に睡れば人の神を驚かしむとある由。
行ってしまったのはいいが、その晩から番頭ひとりと小僧一人が瘧疾おこりのように急にふるえ出して、熱が高くなる、蒲団の上をのたくる。医者にみせても容態はわからない。
半七捕物帳:30 あま酒売 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)