痛忿つうふん)” の例文
真から一万人を畜生と思い込んで、その畜生がまたことごとく自分の敵だと考え詰めた最強度の断案を、忘るべからざる痛忿つうふんほのおで、胸に焼きつけた折柄だから、なおさらこの安さんに驚かされた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)