“畑径”の読み方と例文
旧字:畑徑
読み方割合
はたけみち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二三日経つてからの事、為様事しやうことなしの松太郎はブラリと宿を出て、其処此処に赤い百合の花の咲いた畑径はたけみちを、唯一人東山へ登つて見た。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
この事あつて以来、松太郎は妙に気がソワついて来て、暇さへあれば、ブラリと懐手ふところでをして畑径はたけみちを歩く様になつた。わが歩いてる径の彼方から白手拭が見える、と、かれうホクホク嬉しくてならぬ。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)