甲冑かぶと)” の例文
楽屋には甲冑かぶと、槍、面などが沢山並べてありました。私達はその中に坐つて、何とも云へぬ喜に浸りながら、種々いろ/\の愉快な相談をして居りました。
泣き笑ひ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
神将のB ——よろい甲冑かぶとに身を固め、男女の仲をきに行く。法の為とは云いながら、随分野暮やぼな役割だ。
阿難と呪術師の娘 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)