田上たがみ)” の例文
「おおそうだ。解剖は大学の田上たがみ博士の都合で、今朝行われたはずだ。おい△△くん、ちょっと検事局へ電話をかけて訊いてみてくれたまえ」
一方、範頼の軍は勢多で稲毛三郎重成しげなりの計によって、田上たがみ供御くごの瀬を渡って進撃した。
此時刻には、秀吉の大軍も木の本辺に充ち満ちて居たのである。先発隊は田上たがみ山を上りつつあったのであるが、そのうち誰云うとなく、盛政の陣中で、秀吉来れりと云ってにわかに動揺し出した。
賤ヶ岳合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)