生地しょうち)” の例文
が、嘉兵衛は、それから真面目に、日吉の身の上や生地しょうちを——そして奉公の望みがあるかないかなど熱心にたずね出した。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
如何いかに相成りまするか! 早速人をつかわす所存で御座りますが、生国しょうこく生地しょうちにおいて、御落胤で無いという証拠のあがらぬ限り、偽者として処置致すことは、越前の役儀のおもてとして、出来兼ねまする
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
生地しょうちはどこ。親の名はなんと申すか——など、かなりこまかい。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)