生命力ちから)” の例文
と、その時まで、塚の真下に、小岩を抱いて、奄々えんえんとした気息で、伏し沈んでいた典膳が、最後の生命力ちからを揮い、胸を反らせ、腰をうねらせ、のけ反った。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)