珍羞ちんしう)” の例文
果して山陽の幾頁いくけつをか手写した病源候論が、何処かに存在してゐるかも知れぬとすると、それは世の書籍を骨董視する人々の朶頤だいすべき珍羞ちんしうであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
忌むものが多く、たしむものが少いので、供給の乏しかつたことは想ひ遣られる。豚は珍羞ちんしうであつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)