玉水三郎たまみづさぶらう)” の例文
「うむ、玉水三郎たまみづさぶらう………。」ひながらせはしなく懐中ふところから女持をんなもち紙入かみいれさぐり出して、小さな名刺を見せ、「ね、玉水三郎たまみづさぶらう。昔のきちさんぢやないぜ。ちやんともう番附ばんづけに出てるんだぜ。」
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)