猥本わいほん)” の例文
「わじるし猥本わいほん)を刷っていたことがわかって、ところ払いになったのは、おとついのこったがね、それで、そのあとへおまえさんにはいってもらおうと思うんで、それで来たんだがね」
枡落し (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
この不勉強の怠け者をあえて博士と尊称することにしているが、然し奴めは肩のこる学問は知らない代りに、下らぬものなら、講釈本、落語全集等の高級品から下は猥本わいほん、映画雑誌、相撲すもうの番付
不連続殺人事件 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
表現はそのまま猥本わいほんといっていいものであった。
へちまの木 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)